シボレーの2種類のエンジン、「世界の10ベストエンジン」に選ばれる
米国「ワーズオート」誌が、シボレーの2つのエンジンを選定
2013-12-19
シボレーの2種類のエンジン、「世界の10ベストエンジン」に選ばれる
米国「ワーズオート」誌が、シボレーの2つのエンジンを選定
ゼネラルモーターズ(GM)のブランドの一つであるシボレーは、 新型「シボレー コルベット」(2014年4月12日に日本で発売予定)のために開発された最先端「6.2リッターのスモールブロックV8エンジン」と、「シボレー クルーズ」(日本未発売)の2.0リッター直列4気筒ターボ・ディーゼル・エンジンの2種類のエンジンが、米国「ワーズオート」誌が選ぶ「世界の10ベストエンジン」に選ばれたことを発表しました。
「ワーズオート」誌は、16のメーカーの44のエンジンの「パワー、燃料効率、新技術、洗練度を比較・検討しました。
GMのグローバル・パワートレイン担当バイス・プレジデントのスティーブ・キーファーは、「GMにおける私たちの目標は、世界最高のパワートレインのデザイン、構築、販売です。ワーズオートの専門家からの評価は、私たちが正しい軌道に乗っていることになります。新型シボレー コルベットのための第5世代のスモールブロックV8エンジンは、それ自体がアイコン的存在です。また、シボレー クルーズの新しい2.0リッターターボ・ディーゼル・エンジンは、優れたパフォーマンス、強力なローエンドのトルク、低排出、セグメントにおけるハイウェイ燃費をリードする 真の勝者 です」と述べています。
パワーと燃費を両立させた「LT1型6.2リッターのスモールブロックV8エンジン」
ワーズオート・ワールド誌のエグゼクティブ・エディターであるトム·マーフィー氏は、「新しく設計されたスモールブロック・エンジンの登場は、まさに重大な出来事です。新型シボレー コルベットは、V8エンジンなくしては存在できませんでした」と述べています。
最先端技術の新型LT1型スモールブロック・エンジンは、歴代のシボレー コルベットよりも、速く、パワフルで、最も燃料効率の良いシボレー コルベットです。また、最高出力が339Kw(460PS)、米EPAのハイウェイでは、8.1リッター/100km、また、0-60mph加速は、わずか3.8秒を実現します。
この新しいスモールブロック・エンジンは、60年の歴史の中で、最も重要なデザイン変更でした。高度な燃焼システムをサポートするため、直接噴射、アクティブな燃料管理、または、気筒休止、連続可変バルブタイミング、 LT1型、スモールブロック・エンジンの新しい5世代目のファミリは、いくつかの高度な技術の組み合わせです。
パワーと効率を向上させるために前例のないレベルの解析作業が行われました。最良の燃焼を実現するためのコンピューターによる流体力学解析は、その一例です。もちろん、ダイレクト・インジェクション、アクティブ・フューエル・マネジメント、可変バルブタイミングシステムも重要な役割を果たしています。エンジン開発に際し、コンピューターによる解析は1,000万時間以上(CPUタイム)におよび、そのうち600万時間が先進的な燃焼システム開発のために費やされました。
新たに採用された直接燃料噴射システムは、混合気の完全燃焼を促進し、燃焼効率向上のために最も大きな役割を務めています。それには、精密に制御された混合気と燃料噴射パターンが欠かせません。直噴システムは、燃焼室の温度を下げる働きを持ち、これにより、より高い圧縮比を採用することができました。さらに、エミッション抑制にも効果を発揮し、冷間始動時のHC(炭化水素)排出量は、25%も低減されました。
新型シボレー コルベットに搭載されているスモールブロックV8エンジンは、4.3リッターV6、5.3リッターと6.2リッターV8トラックエンジンを含み、新型シボレー シルバラードとGMCシエラのピックアップ・トラックにも搭載されています。このLT1型エンジンは、ニューヨーク州トナワンダ工場で生産され、この工場では昨年の「ワーズオート10ベストエンジン」に選ばれたキャデラックATSの2.0リッター4気筒直噴ターボエンジンも生産されています。
グローバルな経験が活かされた2.0リッター直噴ターボ・ディーゼル・エンジン
ワーズオート・ワールド誌のドリュー・ウィンター編集長は、「シボレー クルーズのディーゼルは、高速道路で驚くほど効率的で、静かで、走りの楽しさに驚かされます」と述べています。
2.0リッターターボ・ディーゼルは、SAE基準で、最高出力113Kw (151PS)と最大トルク358N・m を提供します。注目すべきは、1,750~3,000rpmの幅広い領域で、339N・mの高いトルクを引き出します。豊かなトルクは、追い越し時や高速に乗る際など必要に応じ、ほぼ全ての速度で、オンデマンドにパワーの持続感を提供します。
新型シボレー クルーズ ターボ・ディーゼル・エンジンは、米国EPA基準に基づくハイウェイ燃費は、6.14リッター/100kmで、燃料タンクが満タン状態で1,154kmの走行が可能です。つまり、アメリカのあらゆる非ハイブリッド車よりも航続距離があります。エンジンは、加速が必要な時に約10秒間、推定380N・mトルクを増大させることができるオーバーブースト機能を持ちます。
シボレー クルーズの2.0リッター・ターボ・ディーゼルは、欧州のモデルで実績のあるアーキテクチャに基づいています。寒暖の気候や高地を含む米国やとカナダのために、イタリアとドイツのエンジニアリンググループと協力し、また、米国ではGMのディーゼルの専門家により、米国の厳しいディーゼル排出基準、診断や運転条件の広い範囲に対応しています。このエンジンは、ドイツのカイザースラウテルンで製造され、オペルブランドのアストラ、カスカーダ、インシグニア、ザフィーラ・ツアラーにも使用されています。
シボレーについて
1911年に米国・デトロイトで生まれたボウタイ(蝶ネクタイ)ロゴで有名なシボレーは、世界140ヵ国以上で販売しており、2012年の世界販売台数は495万台を記録し、世界中で支持されている自動車ブランドです。
シボレーのブランドコンセプトは、クール(かっこいい)、ファン(楽しい)、フリーダム(自由)な気持ちになる今時のアメリカン・ブランドです。シボレーは、現在、グローバル・ビジョン「FIND NEW ROADS」を展開しています。このビジョン「FIND NEW ROADS」は、独創性のあるクルマを創ることで、世界各国で、シボレー・ブランドをより一層強化していくことです。
日本においては、「シボレーコルベット」や「シボレーカマロ」などのスポーツタイプのクルマが馴染み深いですが、2011年からミドルサイズSUV「シボレーキャプティバ」やワイルド・コンパクト「シボレーソニック」も発売しています。シボレーについての詳細は、Webサイト(http://www.chevrolet.co.jp/)をご参照ください。