GM とLGエナジーソリューション 米国2カ所目の「アルティウム」バッテリーセル製造工場に23億ドル超を投資

2021-04-23


 

GM とLGエナジーソリューション

米国2カ所目の「アルティウム」バッテリーセル製造工場に23億ドル超を投資

● 280万平方フィートのスプリングヒル施設で約1,300人の新規雇用を創出

● 新工場によりGMのバッテリー製造におけるリードをさらに拡大

●「アルティウム」バッテリーテクノロジーがGMのEV戦略の中核に

 

本プレス・リリースは、2021年4月16日に米国で発表された英語版プレス・リリース(https://media.gm.com/media/us/en/gm/home.detail.html/content/Pages/news/us/en/2021/apr/0416-ultium.html)の抄訳版です。詳しくは、英文プレス・リリースをご覧ください。

 

テネシー州ナッシュビル発–ゼネラルモーターズ(GM)は、 LG エナジーソリューションの合弁会社であるUltium Cells LLCが、23億ドル超を投資して、テネシー州スプリングヒルに米国で2カ所目の「アルティウム」バッテリーセル製造工場を建設すると発表しました。

新工場はGMの所有地に建設、約1,300人の新規雇用を創出する見込みです。約280万平方フィートの施設は、間もなく着工され、2023年中に操業を開始する予定です。稼働後は、GMのスプリングヒル組立工場へバッテリーセルを供給することになります。

GMの会長兼CEOメアリー・バーラは、「合弁事業パートナーであるLG エナジーソリューションの協力により、米国国内で2カ所目となる『アルティウム』バッテリーセル工場が新たに加わることは、全車電動化の未来への移行におけるもう一つの大きなステップです。テネシー州の支援がスプリングヒルへの投資を可能にした重要なファクターとなりました。我々がEV生産を支援するための製造拠点の転換を進める上でこのような支援は極めて重要です」と述べています。

LGエナジーソリューションの社長兼CEOのキム・ジョンヒョンは、「GMとのパートナーシップを通じて、テネシー州は電気自動車(EV)とバッテリー生産の新たな重要拠点になるでしょう。これにより我々は、研究、製品開発、生産から原材料の調達に至るまですべてを可能にする、米国を拠点とした堅固で安定したサプライチェーンを構築することができます。重要なのは、今回の提携が単なるパートナーシップを超えて、二酸化炭素排出量を削減し、EVの普及促進に貢献する決定的な瞬間になると確信できることです」と述べています。

最先鋭のスプリングヒル工場は、最先端の効率的なバッテリーセル製造工程を採用しており、技術や素材の進歩にも極めて柔軟に対応することができます。

GMが独自に開発した「アルティウム」バッテリーテクノロジーは、手頃な交通手段、あるいは高級車、作業用トラック、商用トラック、高性能車両といった、市場のほぼすべてのEV顧客に対応するためのGMの競争戦略の核となります。

「アルティウム」バッテリーは、バッテリーパック内に大容量のパウチ型セルを垂直または水平に積み重ねることができる、画期的な方式を採用しています。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じてバッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができます。容量は50〜200kWhで、航続距離はフル充電で最大450マイル以上、0〜60mph加速を3秒以内と想定しています

「アルティウム」バッテリーを搭載する将来のGMの EVは、レベル2の直流(DC)急速充電に対応して設計されています。ほとんどの車両が、400Vのバッテリーパックで最大出力200kWの急速充電機能を備え、GMのピックアップトラック向けプラットフォームは800Vのバッテリーパックで350kWの急速充電機能を備えています。

バッテリー事業において30年の歴史を持つLGエナジーソリューションは、一貫した大規模投資を行うことで、十分な安定性、信頼性、製造経験を蓄積し、独自の最先端技術を開発してきました。2000年代初めに米国に最初の研究施設を設立、2010年にはミシガン州ホランドに米国で同社初となるバッテリー工場を建設しました。

GMとLG エナジーソリューションは、Ultium Cells LLCを通じて、両社の先端技術と能力を融合させ、自動車の電動化の促進に貢献します。

GMは、この1年半の間に、全車電動化とゼロエミッションの未来に向けての取り組みを明確に示す、以下の発表を行っています。

  • GMは、2021年に追加した70億ドルを含む270億ドル以上をEVと電動運転車(AV)の開発に投じる計画を立てています。キャデラック、GMC、シボレー、ビュイックブランドの全車両で、業務用、アドベンチャー向け、パフォーマンスカー、ファミリーユースのすべての価格帯にEVをラインアップします。
  • 2021年1月、GMは商品やサービスの配送を電動化し改善することを目的とした新事業「ブライトドロップ(BrightDrop)」を発表しました。配送・物流会社がより効率的に商品を運べるようにするための電気小型バンとソフトウェア、サービスによるエコシステムを提供します。
  • 2020年10月、GMはテネシー州スプリングヒル工場に20億ドルを投資し、ミシガン州デトロイト・ハムトラミックの“ファクトリー・ゼロ(Factory ZERO)”、オリオンタウンシップにあるオリオン組立工場に続く、GMにとって3カ所目のEV生産拠点となるための転換を開始すると発表しました。スプリングヒル工場で生産される最初のEVは、新型「キャデラック リリック」となります。また、「キャデラック XT6」および「XT5」の生産もスプリングヒルで継続されます。
  • GMのゼロエミッション技術は燃料電池にも及び、GMはハイドロテック燃料電池パワーキューブをナビスター社の燃料電池電気自動車の量産モデルに供給することを発表しました。
  • 2020年1月、GMはファクトリー・ゼロ(旧デトロイト・ハムトラミック工場)に20億ドル以上を投資することを発表しました。ファクトリー・ゼロは、電気自動車(EV)の生産に100%特化したGM初の工場となり、2021年秋には新型ピックアップトラック「GMC ハマー EV(HUMMER EV)」の生産を開始します。「ハマー EV」のSUVや、「シボレー・シルバラード」ピックアップEVトラックも生産します。
  • 2019年、GMは、将来のEV用のバッテリーセルをオハイオ州ロードスタウンで量産するために、LG エナジーソリューションとの合弁会社であるUltium Cells LLCの設立を発表しました。23億ドル規模の施設の建設は順調に進んでいます。

※自社測定。EPA(米環境保護庁)の推定値は不使用。航続距離は気温、地形、バッテリー寿命、車両の使用頻度、メンテナンス状況など複数の要因により変化します。

 

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