GM、走行状況の95%でハンズフリー運転を実現する「ウルトラ・クルーズ」を発表

米国とカナダのすべての舗装道路で目的地までの自動運転が可能に

2021-10-15


 

GM、走行状況の95%でハンズフリー運転を実現する「ウルトラ・クルーズ」を発表

米国とカナダのすべての舗装道路で目的地までの自動運転が可能に

 

本プレス・リリースは、2021年10月6日に米国で発表された英語版プレス・リリース(https://media.gm.com/media/us/en/gm/home.detail.html/content/Pages/news/us/en/2021/oct/1006-ultracruise.html)の抄訳版です。詳しくは、英文プレス・リリースをご覧ください。

 

ミシガン州ウォーレン発– ゼネラルモーターズ(GM)は、事故ゼロ、排出ゼロ、混雑ゼロの世界を作りあげるというGMのビジョンを実現するための次の重要な段階として、新しい次世代運転支援システム「ウルトラ・クルーズ」を発表しました。最終的にはあらゆる走行状況の95%でハンズフリー運転が可能になるよう設計されており、いずれは米国とカナダのすべての舗装道路で利用できるようになります。

「ウルトラ・クルーズ」は、まずは米国およびカナダの200万マイル以上の道路をカバー。利用可能範囲は最大340万マイル以上まで広げる予定で、高速道路だけでなく、市街地や細分化された道路、舗装された田舎道などを含む、ほぼすべての道路をハンズフリーで移動することができます。

GMのグローバルプロダクト開発・購買・サプライチェーン担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントのダグ・パークスは、「『ウルトラ・クルーズ』は、ドア・ツー・ドアのハンズフリー走行を可能にするという変革をもたらすだけでなく、技術面でもまさに革新的であり、そのすべてを自社で開発しました」と述べています。

GMには2つの先進的なハンズフリー運転支援システムが共存しますが、「スーパー・クルーズ」はより一般的な量販車、「ウルトラ・クルーズ」は高級ブランドのエントリーモデルに搭載されます。

パークスはさらに、「『ウルトラ・クルーズ』は高級車に、『スーパー・クルーズ』はより価格を抑えた車種向けに設定することで、価格帯やセグメントを問わず運転支援技術を提供することが可能になります」と述べています。

 

システム性能

「ウルトラ・クルーズ」は、GMの最先端プラットフォーム「Ultifi(アルティファイ)」と先進的な電気系統アーキテクチャー「Vehicle Intelligence Platform(VIP)」が連携して、5ナノメートル技術の拡張性の高いコンピュータ・アーキテクチャによって作動します。頻繁に更新される無線アップデートにより、さまざまな仕様や機能、サービスを追加していくことができます。

また「ウルトラ・クルーズ」は、「スーパー・クルーズ」の機能の他、以下の新しい自動運転機能を搭載しています。

- 新開発のダイナミックディスプレイを用いて、システムの利用経験に基づく情報をユーザーに提供

- 常設の交通規制装置への反応

- 車載ナビゲーションルートを追従

- 車線維持と制限速度の遵守

- 自動およびオンデマンドでの車線変更をサポート

- 左折・右折のサポート

- 近接障害物との衝突回避支援

- 住宅地における駐車をサポート

またこのシステムは、車両の周囲を360度認識する機能を備えています。

「ウルトラ・クルーズ」のアップグレードが必要な場合は高性能な診断・学習システムが自動的に特定し、このサービスを搭載した車両のデータ記録を開始します。これらの記録は、システムの継続的な改善に役立てられるよう、GMのバックオフィス・データエコシステムで処理されます。

 

「ウルトラ・クルーズ」の構成要素

「ウルトラ・クルーズ」は、カメラ、レーダー、LiDARを組み合わせて作動し、車両周辺360度の環境を3Dで統計的に正確に表現し、重要な領域の設計には冗長性を持たせています。また、フロントガラスの裏側にもLiDARを搭載しています。

パークスは、「異なるセンサーを組み合わせること、つまりセンサーフュージョンが、お客様に最も安定したハンズフリー運転支援システムを提供することになると考えています」と述べています。

 

ヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)

「ウルトラ・クルーズ」の重要なコンポーネントは、ヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)です。このインターフェースを通じて、ドライバーに情報を提示し、ドライバーが車両を制御する必要がある場合にはそれを通知します。現在「スーパー・クルーズ」で使用されているHMIをベースに開発された「ウルトラ・クルーズ」のHMIは、ドライバーとシステムが同じものを認識していることをドライバーに示します。

「ウルトラ・クルーズ」搭載車両の主要HMIである「ウルトラ・クルーズ・ダイナミックディスプレイ」は、ドライバーの視界に直接表示されるフリーフォームディスプレイで、ドライバーが道路に集中できるように設計されています。

「ウルトラ・クルーズ」のHMI戦略には、必要に応じて自動運転システムから切り替えてドライバーが運転できるようにすることも含まれています。「スーパー・クルーズ」のドライバー・アテンション・カメラ・システムは、「ウルトラ・クルーズ」にも引き継がれます。

また、GMは「ウルトラ・クルーズ」搭載車両のセンターディスプレイに、駐車中にのみ表示される「ウルトラ・クルーズ」アプリも開発中です。このアプリは、ドライバーの統計、走行、履歴などの情報をより一元的に提供します。

「ウルトラ・クルーズ」は、2023年に一部のGMのハンズフリー先進運転支援システムのラインアップに設定され、最初に導入されるのは「キャデラック」になる予定です。

 

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