GMの水素燃料電池パイロット・プログラム、作業現場の低排出化に向けて水素トラックの領域を拡大

2024-03-05


 

GMの水素燃料電池パイロット・プログラム、

作業現場の低排出化に向けて水素トラックの領域を拡大

● GMは、燃料電池を搭載した中型ピックアップ・トラックとそれを支えるインフラを活用して、作業現場の低排出化に向けたソリューションに協力しています。

● パイロット・プログラムはエネルギー省の助成を受けて、急速充填のための電気分解によるグリーン水素の生成も目指しています。

 

本プレス・リリースは2024年3月5日に米国で発表された英語版プレス・リリース(https://pressroom.gm.com/gmbx/us/en/pressroom/home/news.detail.html/Pages/news/us/en/2024/mar/0305-fuelcell.html)の抄訳版です。詳しくは、英文プレス・リリースをご覧ください。

 

デトロイト発- ゼネラルモーターズ(GM)は、電動化の一環として、テールパイプからの排出ガスをゼロにする車両とアプリケーションの導入に積極的に取り組んでいます。リチウムイオンバッテリーから水素燃料電池まで、GMは他社がこれらのソリューションを事業運営に統合できるよう支援することに注力しており、これは燃料電池やバッテリーにとどまらず、さらに広がっています。

GMの最新の燃料電池関連プロジェクトは、中型燃料電池ピックアップ・トラックのフリートを中心とした、水素ベースのワークサイト・エコシステムです。米エネルギー省のスーパートラック3プログラムと水素・燃料電池技術局からの資金提供を受けて、GMはフリートや商用顧客向け水素燃料電池の実用的アプリケーションを実証するパイロット・プログラムを主導しています。

2024年型「シボレー シルバラード5500 MD」と同様のフレームで構築されたこれらのフィールド評価用フリートのピックアップ・トラックは、HYDROTEC燃料電池システムで動力を供給します。プロトタイプ・ピックアップ・トラックは、航続距離が300マイル以上1、車両総重量は19,500ポンド (GM推定)となる見通しです。800Vのアーキテクチャで駆動し、ピーク電力300kW以上を出力することが可能です。

米国最大の電力会社の1つであるサザン・カンパニーは、HYDROTEC燃料電池を搭載したGMの中型ピックアップ・トラックを導入し、現場での作業車両として使用します。サザン・カンパニーはGMおよびノルウェーのネル社と共同で、定置型燃料電池ベースの移動式モバイル発電機を含む、燃料供給インフラ用統合型水素マイクログリッドの実証実験も行います。世界有数の水電解装置メーカーであるネルは、現場でグリーン水素を生成するための、最先端のPEM型水電解装置をプロジェクトに提供する予定です。

GMのグローバルHYDROTEC事業のエグゼクティブ・ディレクターのチャーリー・フリースは、「これらのピックアップ・トラックと付随する水素インフラは、クリーンエネルギー目標を達成し、作業時の騒音や二酸化炭素排出量を削減したいと考えている大型/中型ピックアップ・トラックの顧客がゼロエミッション・ソリューションを実現するのに貢献します。GMの先進的な燃料電池技術により、これらのピックアップ・トラックは、ディーゼル車に匹敵する牽引力と積載能力を持ち、ディーゼル車に対する競争力も備えています」と述べています。

水素燃料電池は、バッテリー駆動の乗用車の枠を超えたGMの電動化戦略の重要な構成要素です。燃料電池は、水素と酸素の電気化学反応によって発電します。水素に貯められたエネルギーを電気に変換して、車両を駆動するための電力を供給します。

燃料電池は軽量で、大容量の積載量、優れた航続距離、高い静音性、迅速な燃料充填が可能なため、最も積載量が多い作業にも対応できます。多くの国で規制が急速に変化する中、燃料電池車にはディーゼル車と比較し、排出ガスがゼロという利点もあります。

GMの電動化戦略の重要な柱の一つには、他の業界や企業がクリーンエネルギー目標を達成するのに役立つ基盤技術の開発があります。GMのHYDROTEC燃料電池は、フリート顧客がカリフォルニア州などでの規制変更に対応するのに役立つだけでなく、顧客自身が自社のサステナビリティ目標を達成するのにも貢献し、将来的にフリートコストを削減できる可能性を秘めています。

さらに、GMは、フリートが電気自動車(EV)や燃料電池車に移行するのを支援し、燃料電池を含むGMの幅広い技術を提供するため、GM Envolveを設立しました。GM Envolveは、フリートや水素インフラを提供する企業と協力し、車両が最も必要とする場所に水素供給拠点を設置する支援も行っています。

今回のマイクログリッドのプロジェクトは、サザン・カンパニーの電力子会社であるジョージア・パワーが、ジョージア州公益事業委員会の承認を得て策定したもので、ジョージア州の発電所で実施される予定です。サザン・カンパニー、GM、ネルの3社は、マイクログリッドのアプローチを用いてオフピーク時にグリーン水素を生成し、電力料金が最も高くなる時間帯に現場でのオペレーションに使用する計画です。このシステムは、より低コストで低排出なアプローチを可能にし、導入設備の経済性と回復力を向上させるなど、複数の要素を積み重ねて高い価値を提供します。

また、GMの燃料電池は、中型バッテリーEV用の350kW急速充電器や、施設の安定した電力供給にも貢献します。最終的に、サザン・カンパニーの取り組みは、将来の持続可能なインフラと輸送を支える一助となる可能性があります。

これとは別に、米陸軍の地上車両システムセンター(GVSC)は予算を追加して、これらの中型ピックアップ・トラック向けの燃料電池推進システム開発を支援しています。

最初のフィールド評価用フリート車両のプロトタイプは、ミシガン州南東部で生産され、GMのミルフォード・プルービング・グラウンドでテストが行われました。

1実際の航続距離は、気温、地形、バッテリーの経年劣化、積載量、車両の使用やメンテナンス方法など、いくつかの要因により異なる場合があります。

 

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